44歳 妊娠の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
44歳 女性
今まで病院で不妊治療をしていたが中々うまくいかず、漢方薬で体質を変えていきたいと来店されました。
生理の量も少なく、体が冷えやすいそうです。体も疲れやすく、甲状腺低下症と言われチラージンを服用されています。たそうです。イライラしやすく、胸の張りもあるそうです。
ホルモンの検査
FSH 8.8
LH 3.0
PRL 7.8
体外受精や顕微授精をして何度か妊娠した事もあるそうですが、6週目、7週目になると流産してしまうそうです。
中国医学的には『気血両虚』、『陽虚肝鬱』の状態と考えられます。その為、体力を補っていく漢方、「血」を補っていく漢方、体を温めて冷えを改善していく漢方、気の巡りをよくしてストレスを晴らしていく漢方などをお渡ししました。季節や体質、体調に合わせて10か月ほど飲んで頂きました。
その結果、「10か月目にして赤ちゃんが授かりました)という報告を受けました。まさか44歳になって赤ちゃんが授かると思っていなかったようで大変喜ばれております。
また流産をしやすい体質のようですので、妊娠中のも飲める漢方をお渡しして飲んで頂いております。
今は心拍の確認もできて安定しているようです。安定期の時期が過ぎるまでは、無理をしないように安静にして頂いております。
中国医学では、何度も流産される不育症の方は、体力不足、腎の不足の可能性があると考えます。その為、体力をつけていく事が大切になります。
慢性的に体の疲れが続く事で妊娠維持ができにくくなってくる方が、流産されやすい傾向があるようです。その為、流産した後の3~6カ月間は避妊して体質をかえていくようにする事をお勧めしています。急ぎたくなる気持ちもわかりますが、体力が備わっていない場合は、同じ事の繰り返しをする方もいらっしゃいます。体がシッカリしていない状態では体外受精や顕微授精をしても赤ちゃんが授からない方が多いです。また、仮に授かったとしても妊娠の維持が難しくなり流産される方が多くいらっしゃいます。
その為、私は卵管が通っていて、オリモノがある方に関しては自然妊娠を勧めています。私の経験上、自然妊娠の方と顕微授精や体外受精の方の流産率は、自然妊娠の方の方が流産する方は少ない傾向があるように思います。現代医学の良いところと中国医学の良いところをそれぞれ活かして頂く事が良い方法と思います。
中国医学では体を整えていく事が得意な分野になります。現代医学では高度医療(顕微授精、体外受精など)、検査が得意分野になると思います。自分に合った良い方法が見つかると良いですね。閉経しない限り、妊娠する可能性はあると思います。
色々試してうまくいかない方は是非、ご相談下さいね。
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